厚労省HPにて労働基準関係法令違反に係る334の事案、社名等が公表されました

平成29年5月10日に、厚生労働省および各都道府県労働局のホームページにおいて、労働基準関係法令違反に係る公表事案が一定期間掲載されることになりました。厚生労働省のホームページで公表されるのは今回が初めてとなります。

この公表される事案の基準は、通達（平成29年3月30日基発0330第11号）で以下の通りに定められています。

1.　掲載する事案
① 労働基準関係法令違反の疑いで送検し、公表した事案（以下「送検事案」という。）
② 通達（平成29年1月20日付け基発0120第１号「違法な長時間労働や過労死等が複数の事業場で認められた企業の経営トップに対する都道府県労働局長等による指導の実施及び企業名の公表について」）に基づき、局長が企業の経営トップに対し指導し、その旨を公表した事案（以下「局長指導事案」という。）

2.　掲載する内容
① 企業・事業場名称
② 所在地
③ 公表日
④ 違反法条項
⑤ 事案概要
⑥ その他参考事項

3.　掲載時期及び掲載期間
⑴ 労働局：送検事案又は局長指導事案を公表後、速やかに局のホームページに掲載
⑵ 厚生労働省：全国の送検事案及び局長指導事案をとりまとめ、毎月定期に本省のホームページに掲載
⑶ 掲載期間は、公表日から概ね１年間で、公表日から１年が経過し最初に到来する月末にホームページから削除する。
　ただし、公表日から概ね１年以内であっても、以下の場合は速やかにホームページから削除する。
　① 送検事案は、ホームページに掲載を続ける必要性がなくなったと認められる場合
　② 局長指導事案は、是正及び改善が確認された場合

今後も定期的に公表されることとなっており、企業は今まで以上にコンプライアンスに対する意識が求められることになると思われます。

詳細については下記URLにてご確認ください。
【厚生労働省】
長時間労働削減に向けた取組